デジタルネイティブ
マーク・プレンスキーが2001年に著書の中で「インターネットやパソコンが普及している環境の中で育ってきた世代」のことを指した造語。日本においては、インターネットが普及し始めた1990年代半ばを学生として過ごした世代(1980年前後生まれ)以降がこれにあたる。年代的にはマーケティングなどで使われるミレニアル世代とほぼ重なる。
デジタルネイティブには、現実の世界とインターネット上の世界を区別せず、情報は無料で得られると考え、見ず知らずの人とのコミュニケーション能力に長けているといった特徴がある。インターネットを通したコミュニケーションにより、フラットな関係になじんでいるため、現実社会での地位・年齢・所属などにとらわれない関わりを結び、組織や企業の枠を超えた新しいビジネスを展開する人間も現れてきている。
しかし、デジタルネイティブもすでに社会では中堅的な年齢になっており、その特徴も社会生活上は希釈され、表面には表れてこなくなってきている。これに代わって出てきた若い層はSNSを活用するスマホネイティブの世代だが、彼らはPCの扱いが得意ではないという報告もあがってきている。