1分でわかるIT用語集

コンバージョン(CV)

「Conversion(CV)」は「転換」「変換」の意味を持ち、マーケティング分野では、ウェブサイトの訪問者(ユーザー)がサイトの目標としているアクションを起こした状態を指す。例えば、ECサイトの商品購入やSNSでの会員登録、企業サイトでの資料請求などがCVにあたる。

サイトへアクセスしたユーザーの中から、CVに結びついた割合を「コンバージョン率(CVR)」という。CVRはWebサイトの投資対効果を計る上でも重要な指標となる。例えば、検索エンジンやリスティング広告など、サイトに訪れた経路ごとのCVRを計測することで有用な経路を判断することができる。

通常、CVRは「CV数÷サイト全体の訪問者数×100」で求められる。1000人が訪問して10人がアクションを起こすとCV数は10、CVRは1%となる。ただし、CVの定義によって計算式の母数が異なるので、同じサイト内でもCVRは変わってくる。算出する前にビジネスモデルの確認が必要だ。「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールを利用すれば自動集計も可能。

CVR向上へのアプローチは様々だが、押さえるべき主なポイントに「適切なターゲットの設定」「ランディングページ(LP)の改善」「CVまでの導線の改善」が挙げられる。ターゲットを明確にして、LPの親和性が高まれば、訪問したユーザーがコンテンツをきちんと読み、目的のフォームに辿り着きやすくなる。商品の購入や申し込み、問い合わせが増えれば、CVR向上につながる。
(青木逸美)