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ランディングページの最適化(LPO)

サイト訪問者(ユーザー)が最初に閲覧するページ(LP)をよりよく改善し、売上アップなどを目指す施策のこと。「Landing Page Optimaization」の頭文字を略して、LPOともいう。LPOはWeb広告からECサイトの売上げを伸ばす対策として重視されている。

ユーザーは情報を得るために検索結果や広告をクリックしてLPに辿り着く。LPにはサービスの購入や資料請求など、ユーザーのコンバージョン(CV)を促進する情報が詰め込まれている。LPOの目的はユーザーの途中離脱を防ぎ、CVまで導いてコンバージョン率(CVR)を高めることにある。

LPOの取り組みには、次の5ステップがある。

ステップ1:LPのアクセス解析を行って現状を把握し、問題点を抽出する。
ステップ2:問題点を改善するための仮説を想定し、具体的な改善策を提案する。
ステップ3:目標を具体的な数値で設定する。例えば、「PV(ページビュー)を30%増」「CVRを1%向上」など。
ステップ4:改善策を実行し、テスト検証する。テストには「A/Bテスト」「多変量テスト」などがある。
  ・A/Bテスト→特定の箇所を変更したLPを2パターン用意し、ランダムに出現させ、それぞれの効果を測定する。
  ・多変量テスト→キャッチコピーや画像、テキストなど、LPを構成する様々な要素を複数用意して、その組み合わせを全てテスト。最も効果のある組み合わせを検証する。
ステップ5:テストの結果を集計し、どの施策に効果があったのかを見極める。効果のあった施策を残し、ステップ1に戻って、同じフローを繰り返す。

LPOを導入しても、一度で全てが解決するわけではない。改善施策を実行しても、すぐに効果が得られるとは限らない。効果があっても持続しなければ、よい施策とはいえない。LPOに取り組む場合に重要なのは、定期的に効果測定を行い、上記のステップを繰り返すことだ。
(青木逸美)