1分でわかるIT用語集

VR・AR・MR(SR・XR)

VR・AR・MR(SR・XR)とは、仮想的に作られたコンテンツと現実の世界を融合して表示し、これまでにない映像を表現したり、そこにある、またはいるかのように体験させる技術のこと。

VR(Virtual Reality)は仮想現実と呼ばれ、ヘッドマウントディスプレイ内に360度のコンテンツを表示し、その映像内にいるかのような臨場感を与える技術。AR(Augmented Reality)は拡張現実と呼ばれ、現実の光景にデジタルコンテンツを重ねて表示し、そこにないものを画面上に表示させる。

MR(Mixed Reality)は複合現実と呼ばれ、ヘッドマウントディスプレイ内で現実の光景とデジタルコンテンツを重ねて表示した上で、デジタルコンテンツがあたかもその場に存在するかのような動きを実現させるもの。

SR(Substitutional Reality)は代替現実と呼ばれ、現在見えている映像と過去に撮影していた映像を重ね合わせ、過去に起きたことをいま起こっているかのように見せる技術。

XR=クロスリアリティー(X Reality)はVR・AR・MR・SRの総称だ。

現在はゲームやエンターテインメントコンテンツとして普及しつつあるXR技術だが、業務のシミュレーション、現場の風景の共有、作業工程指示、完成物のプレゼンテーションといったビジネス分野での活用も始まっており、臨場感の高い映像共有方法として広がることが期待される。ただし現状ではコンテンツ制作のコスト高がネックとなっている。
(陣武雅文)