「Business Process Management」の略で、企業の業務プロセス（仕事の進め方）を継続的に改善していく業務管理手法の一つ。業務を可視化することで把握し、現状の問題点を抽出・分析し、改善や再設計を施すことで業務の効率化を図る。以前は、多くの企業でBPR（ビジネスプロセス・リエンジニアリング）が適用されていたが、BPRでは継続的な改善が行えないため、BPMが主流となっている。

企業の事業活動における管理業務を最適化し、スムーズに進めていく手法に「PDCAサイクル」がある。計画（Plan）、 実行（Do）、評価（Check）、改善（Act）を繰り返して、継続的に業務を改善していく。BPMはPDCAサイクルを回し続けることであり、全社的な視点から最適な仕事の仕方を設計し、改善し続ける管理手法と言える。

BPMによって期待されるのは、業務プロセスの可視化により、課題点を見つけて改善することができること。さらに、不要な業務にかかる人件費などオペレーションコストの見直しや、情報システムの保守や運用費の削減が可能になる。最終的には顧客満足度の向上、売上向上という業績への貢献につながる。
（青木逸美）