ミレニアル世代
対象年齢については諸説あるが、主に1981~95年頃に生まれた世代を指す。「ミレニアル」は「千年紀」を意味し、西暦2000年以降に成人になったことに由来する。「X世代」(65~80年生まれ)に次ぐ「Y世代」とも呼ばれる。ミレニアル世代は、2025年には全世界の労働人口のうち75%を占め、今後の経済活動の中心となると言われている。
ミレニアル世代は成長過程でIT革命を経験、デジタルデバイスに親しんだ「デジタルネイティブ世代」である。流行に敏感で、仲間からの共感を重要視している。ITリテラシーが高く、情報収集が得意な一方で、オンラインは匿名の世界で信頼できない場所という認識を持っている。「他人と違うことは当たり前」と捉えていて、価値観の幅が広い。
成長期に好景気を経験していることから、他の世代に比べると楽観的な傾向を持つ。モノへの執着が薄く、基本的にコストパフォーマンスを重視。「商品やサービスが何を与えてくれるのか」という本質的な価値に注目する。
地下鉄サリン事件やアメリカの同時多発テロ、大災害や気候変動などを目の当たりにしているため、社会問題への関心が高く、ボランティア活動などへの参加も見られる。他の世代に比べて健康志向が強く、無添加やオーガニックにこだわる人が多いのも特徴の一つ。
ライフスタイルではプライベートを大切にし、残業や休日出勤に否定的で、ワークライフバランス重視の働き方を好むと言われている。スキルアップや自己投資に関心を持ち、独立心が高めである。
(青木逸美)