スーパーアプリ
スマートフォンのアプリを1つ起動するだけで、さまざまなサービスや機能を利用できる、それが「スーパーアプリ」だ。
一般的には機能やサービスごとにそれぞれアプリを起動するものだが、1つのアプリの中でテキストチャット、音声通話、ネットショッピング、決済、検索などなどの操作ができれば、ユーザーにとって非常に使い勝手のよいアプリとなる。たとえばSNSで見かけた商品をショッピングサイトで購入したい場合、本来は2つのアプリをそれぞれ起動していなければならないが、スーパーアプリはそれらを、あたかも1つのプラットフォーム上で完結させているかのように振る舞う。
また、スーパーアプリを提供する企業側にとっても、顧客であるユーザーを他社のサービスや決済手段へ逃すことなく、自社の関連サービスに囲い込み、同時に顧客動向を把握することも可能となる。今後は企業間提携によってスーパーアプリを実現するような動きも増えてくるだろう。
(二瓶朗)