1分でわかるIT用語集

アウトソーシング

社内で行っていた業務を外部に委託すること。本来外部から調達するものはすべてアウトソーシングだが、日本では特に「外部の人的資源を利用する」ことを指すことがほとんど。自社の専門分野でなく人材育成に時間のかかるスキルを調達するためにアウトソーシングが利用される。従来は、主に情報システム分野の開発・保守・運用を外部業者に依頼する場合に使われたが、現在では、人事、営業、製作、生産など様々な分野で使われ、社内の人的資源の効率化を図り、生産性をあげる手段として考えられている。

似たような言葉で、「外注」があり、こちらは主に製品や部品の生産を外部に依頼することだったが、現在ではアウトソーシングと呼ばれることも多い。

ITやAI技術の進歩を社内でキャッチアップするよりも、これらを専門とする外部を活用することのほうが効率がよい。例えばビッグデータを解析する企業や、IT系の経営コンサルタントなどもアウトソーシング先として注目される。優秀なアウトソーシング先を捕まえられるかどうかが企業の命運を分ける可能性もあり、戦略的なアウトソーシングがこれから重要になってくるだろう。
(豊岡昭彦)