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LGBTQ

LGBTQは、Lesbian(レズビアン、女性の同性愛者)、Gay(ゲイ、男性の同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、自分が認識する性と出生時の性が異なる人)、Questioning(クエスチョニング、特定の性的指向に属さず、性自認が定まっていない人)の頭文字を取った造語で、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)を表す総称の一つ。

他にも、アセクシュアル・アロマンティック(他人に恋愛感情を抱かない)、エックスジェンダー(性自認が男性・女性どちらとも感じる、どちらとも感じない)など多様なセクシュアリティを表す「+(プラス)」を加え、「LGBTQ+」とも呼ぶ。

日本では、LGBTは広く知られているが、「性的少数者は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーだけではない」ことが伝わりやすいように、LGBTQやLGBTQIA+などの表記が使われることが増えてきた。

LGBTQへの支援はSDGsに規定されていないが、「すべての人に健康と福祉を」「人や国の不平等をなくそう」など、SDGsの精神に沿ったものであり、LGBTQのカップルを夫婦と同等の関係と認める「パートナーシップ宣誓制度」を導入する自治体も増えている。同性婚の法制化についても議論されているが、欧米などに比べ、LGBTQに対する理解や支援が進んでいないのが実情だ。多様なセクシュアリティへの理解の促進、当事者が安心してカミングアウトできる環境づくりなど、取り組むべき課題は多い。

最近では、LGBTQの代わりにSOGIが使われることがある。SOGIは「Sexual Orientation and Gender Identity」の略語で「性指向と性のアイデンティティ」を意味する。誰もがそれぞれのセクシュアリティを持っているという考え方だ。
(青木逸美)