1分でわかるIT用語集

ESM

ESM(Enterprise Service Management)は、「エンタープライズサービス管理」とも呼ばれる。ITサービス管理(ITSM)の概念を拡張し、人事や設備管理、マーケティング、財務などの業務効率化を進めるための管理手法。

ITサービス管理(ITSM)とは、より良いITサービスを安定的に提供し、適切に管理するための仕組み。日々の運用にかかるコストや業務負荷の軽減、サイロ化によって進行した属人化の解消、業務の可視化などを実現できる。ESMは、ITSMの考え方を総務や人事など、IT情報システム以外の部門にも適用。組織と従業員のニーズを満たしながら、効率的で費用対効果の高いサービスを提供する。

ESMはサービスを一貫して効率よく提供することで、従業員の満足度やエンゲージメントの向上、コストの削減、コンプライアンスの改善などが期待できる。

働き方改革が進む中、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現には、ITを活用した業務の効率化、省労力化が必須。業務フローのデジタル化・一元管理化には、ITSMの活用を基本としたESM導入を視野に入れる必要があるだろう。
(青木逸美)