1分でわかるIT用語集

ノーコード

プログラミングの知識やスキルがなくても、アプリケーションやWebサービスの開発ができる方法。ソースコードの記述をしなくても、用意されたシステムパーツをドラッグ&ドロップで配置するだけで簡単にシステム構築ができる。ノーコードでシステム構築できるサービスを「ノーコードツール」という。

ノーコードツールを活用すると、プログラミング言語やコーディングのスキル・知識を学習する時間が不要になる。手軽にWebサービスやアプリ開発を推進できるため、エンジニアの採用も外部への発注も必要ないので、人件費や開発コストの削減になる。また、開発期間が短いという利点もある。

一方で、ノーコード開発は拡張性や柔軟性が乏しく、実装できる機能が制限されるデメリットがある。そのため、複雑なシステム開発には向かない。プラットフォームに依存するので、ツールを提供する企業がサービスを終了してしまうと、アプリが使えなくなる可能性がある。

ノーコードに類似した開発方法に「ローコード」がある。ノーコードはコードを一切使わないが、ローコードは最小限のコードを使って開発する。既存のプログラムを編集・追加できるため、ノーコードに比べて拡張性や柔軟性がある。
(青木逸美)