「ドメイン」は、インターネット上の住所である「IPアドレス」をわかりやすい文字列で表したもので、Webサイトがどこにあるか具体的な場所を示すために使用される。

IPアドレス（IPv４）は「000.000.000.000」といった、ドットで区切られた0～255の数字４組で構成される（IPv6では8組）。この長くて覚えにくい数字の羅列を、理解しやすい文字列ドメインに紐づけて管理するのが「ドメイン名」。

URLやメールアドレスの「○○○.com」「○○○○.co.jp」などをドメイン名という。例えば、URLが「https://www.○○○.com」の場合、「www」はホスト名、「○○○.com」がドメイン名になる（ホスト名がないサイトもある）。

ドメインには「独自ドメイン」「サブドメイン」の２種類がある。独自ドメインはユーザーが希望する任意の文字列を設定できる、世界で唯一のドメインのこと。同一ドメイン名を他者が使うことはない。レンタルサーバーやドメイン登録サービスを通じて、有料で取得することができる。サイトの内容や世界観を文字列で表せるので、ブランドイメージの確立にもなる。信頼性が高く、SEO対策の面からも優秀で、サーバーを変更しても使い続けられる。

サブドメインは独自ドメインを用途に合わせて種類分けするもので、複数の役割を持たせられる。例えば、サポートページを作る場合、「https://support.○○○.com」のように、ドメインの前に「support」というサブドメインを追加して運用する。サブドメインを利用すれば、新たにドメインを取得せずに、サイトを作ることができる。また、サブドメインの追加は無料なので、コストを最小限に抑えてサイトを運営することも可能だ。
（青木逸美）